垂井町に暮らすグラフィックデザイナーの井口仁長さんと、介護士として陶芸作家として地域に根ざした活動をする妻の真里子さん。
お二人の作品展が池田町の土川商店「場所かさじゅう」で行われているということで、ヒョイっとお邪魔した上に、いきなり写真までお願いして撮影させていただきました。
公共施設のシンボルマークや公的なイベントのポスターなどのビジュアルデザイン、Webサイトなど多岐にわたり活躍されている仁長さん。近年は、垂井町の観光協会のポスターや近隣のショップ、イベントのロゴマークなどもデザインされているので、色々なところで仁長さんのデザインを目にする機会も多いと思います。これまで関わってきたたくさんのデザインの中から“持続可能”をテーマにしたものが展示されていました。
中でも目を引いたのが「愛知万博 愛・地球博 サイバー日本館 ニッポンカン新聞」。愛・地球博には何度も足を運んでいましたが、サイバー館というインターネット上の展示があったことは知りませんでした。愛・地球博が開催されていたのが2005年。仁長さんがデザインされたニッポンカン新聞の内容は、現在、声高に叫ばれている脱酸素や新エネルギー、水資源など持続可能をテーマにしたもので、20年ほど経った今でも内容は色褪せることはなく、子どもたちに、いや全ての方に読んで欲しい内容です。
都城市立図書館から個人の農家まで!ロゴマークもたくさん手がけています。
空間全体をやわらかく、ほっこりとした雰囲気で包み込んでいるのが、真里子さんの陶芸作品。中でもライフワークとして一日の終わりにちょこちょこ作り続けてきた「こじぞうさん」たちが、一人一人違った表情で見守ってくれています。
「僕の展示だけでは堅苦しくなるし、妻の作品だけでは小さすぎて場所が余ってしまう。だからふたりでちょうどよかったかな。」と話す仁長さん。
ふたりだけでなく、三人の娘さんの作品を含む井口家のコーナーもありました。
ライフスタイルの提案として、井口家で日々の生活に使っている器の展示がとても心温まりました。子どもならではのアイデアやデザインに思わずニンマリ。目にした瞬間、頭の中にはサザエさんの食卓が思い浮かびました。使うものを自分たちで作る。シンプルだけど、とても大事なことですね。
展示は6月25日(日)まで。
ぜひ足を運んでみてください。
10:00〜18:00
土川商店「場所かさじゅう」
揖斐郡池田町宮地930