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岩手の古民家マルシェ「七ツ星」。地域住民の新たな集いの場として盛り上がってます!

Date : 2023.07.12

垂井町岩手地区に残る築200年の古民家を使って、月一で開催されているマルシェ「七ツ星」。取材した6月24日はモーニングとビアガーデンの2部構成で、朝から近隣の住民で賑わっていました。

岩手地区には戦国時代に軍師として活躍した竹中半兵衛の陣屋跡があり、会場となっている古民家は薬師として地域の医療を担った平手家の邸宅。江戸末期に建てられたと思われる平手邸にはおくどさんが残っていたり、立派な門から玄関までのアプローチも趣があってお屋敷だった頃の景色が浮かんできます。

写真中央に写る女性が建物のオーナー渡邉眞帆さん。40年以上岩手地区に暮らし、岩手小学校の児童数が減り続けている現状や史跡はあっても観光に繋がっていない状況を見続け「岩手地区全体が衰退してしまうのではないか」と危惧を抱いており、平手邸が空き家になってからもその存在を気にかけていたそうです。「外から見ると荒れ果ててまるで見捨てられた家の有り様にもかかわらず、不思議な雰囲気を持つこの家には、過去に何人かの若い人がここでお店をやりたいと訪ねてきたことがありました。昨年この家が空き家バンクに登録されていることを知り、なんとか歴史ある建物を残したい。菩提山城趾、禅幢寺、櫓門などの史跡を訪れる人たちが休憩したり交流できる場所や、地域の住民の方が集える場を作りたい。」一心で平手邸の再生を決意したそうです。その思いを受けて、淺野さん、川上さん、岩崎さん、中川さんの、若手4人が中心となりマルシェや寄り合いなど古民家再生を進めています。

マルシェのテーマは月替わりなので、出店するお店も様々。この日はクレープや南米料理、コーヒー、カレー、パンの販売など。

隣の空き地には、ストラックアウトやバドミントンなど子どもたちが自由に遊べる場所も。

マルシェというと、どうしても20〜40代のお客さんが中心になるのが一般的だと思うのですが、この七ツ星は近所に住む年配の方々がとても多いのにびっくり!子ども連れのママさんや、さらには小学生が自転車でふらりと遊びに来ていたり。誰もが気軽に訪れることができる雰囲気が漂っているのです。古民家の中では、渡邉さんご夫妻を中心に、井戸端会議のような温かな輪ができていました。飲食店もほぼなく、コンビニもない地域に、月一で集える場所ができたこと。地域住民の方にもとても喜ばれているようです!

「この空き家がどう生まれ変わっていくのか、その過程と可能性を感じてもらいたい」
マルシェ主催者の思いがこの場所で過ごすうちにじわじわと伝わってきて、今後がとても楽しみになりました。

7月の「七ツ星」は7月16日(日)9:00〜13:00モーニングと16:30〜20:00ビアガーデンの二部構成。
詳しくはInstagramをみてくださいね!
@iwade_kominkasaisei

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