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岩手地区の水車の実態に迫る!「半兵衛そば」体験レポート

Date : 2023.03.19

岩手小学校から北へ進んだところにある「半兵衛水車小屋」。伝統的な里山の暮らしの伝承や水資源の活用のために、国などの補助を受けて2009年に建設されました。里山の景観を守るためだけでなく、実際にそば粉を挽くために使われています。
垂井町の岩手ファームで栽培したそばの実を、この「半兵衛水車小屋」の石臼で製粉してそばを打ち、美味しいそばを提供する「谷そばの会」。現在は9名で活動しています。会長の髙木隆雄さんのそば打ちの様子を、同じ岩手地区で生まれ育ったみゆさんが撮影、取材をしてくれました。みゆさんは大垣の「ennoieミドリバシ」を中心に南米料理を提供する「ラ・ピカ・ラティーナ」を営み、食や農、異文化交流など様々な活動をしています。谷そばの会のそば粉を使った料理を考案したいという思いで、そば打ちの会に参加されました。

小屋の中で行われている製粉の様子。水車の動力を利用して石うすを回しています。一番粉は、さらしな粉とも呼ばれ、打ち粉にも使用。二番粉、三番粉とふるっていき、三番粉はそばがき用に出荷します。

そば打ちの工程は、水回し→菊練り→へそ出し→丸出し→角出しという順で、水回しに3年、延しの作業を会得するのに3ヶ月はかかると言われており、会員9名のうち、製粉とそば打ちをするのは髙木さんと所さんの2人のみ。みゆさんもそば打ちを体験したが、そばを延ばすのに結構力が必要だったそう。

谷そばの会では、2:8そば(小麦粉2、そば粉8)を製造。
「よくお蕎麦屋さんに食べに行きますか?」と尋ねると
「-最近は行ってない。自分で作ったそばが一番美味しいから。」と笑みをこぼす髙木さん。

土曜日の9時までに製麺し、垂井のファーマーズマーケットに「生そば」と「そば粉」「打ち粉」を出荷しており、生そばは6食限定。売れ残ったものはファーマーズのレジの人にあげてしまうとのこと。(味を知ってもらうと、お客様にも説明できるとの思い)そばの栽培からそば打ちに到るまで、丹精込めて作られている「半兵衛手打ち生そば」。打ち立てのそばの美味しさを味わいたい方は、ぜひ土曜日にファーマーズマーケットでご購入ください!

◉そば打ち教室も!
毎週土曜日の9時半以降、希望者にそば打ち教室を開催。1人(500g, 約6人前) 600円で教えて頂けます。
TEL090-4445-1471(髙木隆雄さんまで)

髙木さんは元国家公務員。全国転勤で、引っ越しはなんと14回。退職してカルチャーセンターでそば打ちを学び、80歳を超えた今も打ち続ける。そば打ち歴は20年のベテラン。篠笛の伝承にも尽力されている。

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